茶漬三略

茶漬三略 太閤異聞【電子書籍】 吉川英治茶漬三略 鍋島甲斐守 御鷹【電子書籍】 吉川英治
 

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  • <p>前略</p> <p>がーーここにただ一つ、これだけは確実に、彼の口から出て、彼が眼の前で、祐筆に書かせ、公然、四海に闡明したことばがある。<br /> それは天正十八年に、彼が、朝鮮国王に与えた書翰で、</p> <p>予、托胎<br /> ノ時ニ当リ<br /> 慈母、日輪懐中ニ入ヲ夢ム。<br /> 相士ノ曰</p> <p>日光ノ及ブ所<br /> 照臨セザルハ無シト。<br /> 壮年必ズ八表ニ仁風ヲ熾ニシ<br /> 四海ニ威名ヲ蒙ル者<br /> ソレ何ゾ疑ハン乎。</p> <p>と、自己紹介をしながら、抱負をのべているのである。<br /> 結局、太閤となってからは、彼自身、<br /> 「自分は太陽の子である」<br /> と信じて疑わなくなっていたのであろう。<br /> けれど、大空の太陽にも、真暗な泥海時代があったように、地上の太陽の子にも、暗黒時代があったに違いない。</p> <p>後略</p> <p>補足:<br /> 「三略」は 六韜三略より<br /> 三略は 太公望の兵法書(六韜)に沿い 漢の高祖の参謀 張良と縁が深い書である。</p>画面が切り替わりますので、しばらくお待ち下さい。 ※ご購入は、楽天kobo商品ページからお願いします。※切り替わらない場...
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  • <p>「茶漬三略」天下人である太閤の氏素性とは?柾木孫平治から見たと明智光秀と羽柴秀吉の物語。太陽のように明るい秀吉と聡明だが魔に魅入られた光秀の対比が興味深い。「鍋島甲斐守」江戸町奉行の鍋島甲斐守と高利貸し彦兵衛の物語。二人共宗教を信仰して念仏を唱えるのだが……。「御鷹」将軍家の鷹を預かる中里御鳥組の組頭の娘、お悦は許嫁がありながら弁馬につきまとわれて困っていた。男の本性が見えたとき、彼女がとった行動は?</p>画面が切り替わりますので、しばらくお待ち下さい。 ※ご購入は、楽天kobo商品ページからお願いします。※切り替わらない場合は、こちら をクリックして下さい。 ※このページからは注文できません。
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